株式会社カスケードは、札幌に本社を置く、各種事業企画および、
その為の情報システムの構築と事業運営等を行う会社です。

創業者メッセージ

信条は"SUCCESS IS MUTUAL(成功はお互いに)"
競争するのではなく、協業すること。

学生時代の経験と出会いが、
今の事業活動の基盤に

「好きなところで好きな仕事をして暮らしたい。」
1977年、当時20歳だった私が「真面目に」考えていたことです。
好きな仕事とはコンピュータ。
1970年代後半から80年代前半はいわゆるIT産業の黎明期で、
当時北海道大学工学部の学生だった私は、
札幌でこの「好きな仕事」が出来るのではないかと考え、
同じ大学の仲間を誘ってコンピュータのシステム開発会社である
株式会社ビー・ユ―・ジ―(BUG)を起業しました。

またその時期、私は後にジェロントロジー(老年学)研究の
第一人者となられる伊福部達先生のもと、福祉工学という、
コンピュータを利用した障がい者支援の研究に取り組んでおり、
「自分の好きなコンピュータで人の役に立つ」という知情意すべてを
満足させることが出来るこの分野に大きな魅力を感じていました。

今振り返るとこの学生時代の経験や出会いが
私の以後三十数年にわたる事業活動の基盤となっていたように思います。

システム開発と運用の一体化を
主軸とした新会社のスタート

コンピュータのシステム開発は、幸いなことに研究開発型という形で
地方での起業が可能でしたし、さらに札幌が豊かな自然と都市機能の
両面が揃う住み良い街だったため「生活環境も仕事も重視したい」という、
私と価値観を共にする優秀な人材にも恵まれ、会社は発展しました。

一方、三十数年間、システム開発をしていて、
コンピュータのシステムはその運用と一体化してはじめて
最高のパフォーマンスを出すことができると実感しています。
そこで、開発だけではなく、システムの運用も
実際に請け負うビジネスにも取り組んできました。
現在、弊社の主要な事業となっている間取りトレースは、
専用ソフトウェアの開発をきっかけに、さらに踏み込んで
海外に生産拠点を設けて運用まで請け負った最初の仕事です。

そして2009年、BUGが株式会社森精機製作所の子会社になったのを機に、
間取りトレースやアニメーション作成など、コンピュータシステムと運用を一体で行っている仕事をBUGから切り出し、弊社をスタートさせました。

コンピューター技術を活用した
新しい分野への挑戦

今後、私はコンピュータ技術を活用して、
社会に役立つ仕事をしていきたいと考えています。
たとえば「ジェロントロジー」や「農産物流通」の分野です。

ジェロントロジーは、高齢者が中心に位置するような
社会構造を作るための仕組みを研究する学問分野ですが、
コンピュータ技術を用いて、高齢化に伴って低下してくる運動や
感覚機能を補うことができれば、
高齢者の活躍できる場面は大幅に増加すると考えられています。

また国際競争にさらされはじめた農業分野にとって、
過去のしがらみにとらわれない合理的な流通システムを構築することは
急務といえますが、この分野でも情報技術を利用した仕組みが
大いに役に立つと考えられます。

三十数年前に「好きなところで好きな仕事をして暮らしたい。」と
札幌ではじめた仕事を今でも続けられているのは
ご支援いただいたみなさんのおかげです。
そのご支援に報いるためにも、少しでも世の中に役に立つ仕事を
少しでも長く続けていきたいと思っています。

2011年8月
創業者・前代表取締役 服部裕之

プロフィール

プロフィール 創業者・前代表取締役 服部 裕之
1957年(昭和32年)3月7日〜2018年(平成30年)9月12日
北海道札幌市出身
北海道大学大学院工学研究科生体工学専攻
修士課程修了
主要経歴
  • 1980年 10月
    株式会社ビー・ユー・ジー設立 代表取締役就任
  • 1995年 12月
    株式会社サテライト設立 代表取締役就任
  • 1997年 04月
    サイバートラスト株式会社設立 代表取締役就任
  • 2008年 11月
    株式会社カスケード設立 代表取締役就任
  • 2009年 04月
    株式会社ビー・ユー・ジー 特別顧問
  • 2012年 03月
    クラウドネットワークス株式会社設立 代表取締役就任
公職 北海道ジェロントロジー推進協会 理事
略歴 1977年、北海道大学在学中に同級生3人とグループを組んでソフトウェア開発受注をはじめ、大学院生のときに(株)ビー・ユー・ジーを設立(1980年)。学生ベンチャーの先駆けとして、BUGはサッポロバレーの象徴的企業として成長。その後も国内に先駆けてデジタルアニメ制作のサテライト、インターネット上の存在を証明する電子認証を事業とするサイバートラストなど、数々の会社を自ら立ち上げたほか、BUGから多くの企業が独立し、北海道の情報技術産業を支えてきた。

また、大学時代に学んだ福祉工学分野での研究開発も続け、おもな論文に以下のものがある。

2001年
「透過型HMDと音声認識技術を利用した聴覚補助方式の提案」
2002年
「音声認識技術を用いた聴覚障害者向けの国際会議参加支援システムの設計」
2002年
「国際会議における聴覚障害者支援を目的とした音声字幕変換システムの設計」

2009年、これまでの経験を生かして地元北海道と社会に貢献できる事業を企画し展開すべく、カスケードでの活動を開始する。信条は「SUCCESS IS MUTUAL(成功はお互いに)」。競争するのではなく協業すること。私たちの仕事に関わる人すべての人がハッピーになれるスキームの実現こそが、成功と継続的な発展を可能にしていく重要な要素であり、その手段としてITの最適な活用方法を提案・提供することをミッションと考え、事業に取り組んでいる。