クラウドコンピューティングの時代、インターネットユーザーはサーバー設備などの物理的な場所を意識せず、ネット上の多様なサービスを受けられる時代になりました。
近年は国内外のさまざまな地域に巨大データセンターが立地されるようになってきています。
北海道には広大な土地、環境に優しい省電力型データセンターの立地に適した冷涼な気候、
札幌など都市部へのIT企業の集積などの多くの利点があるにも関わらず、
首都圏との間の大容量・高速ネットワークの利用コストが障壁となり、
なかなかデータセンターの誘致が進まない状況です。
私たちは2010年、クラウドネットワークに関するインフラ研究会に主要メンバーとして参加して以降、北海道への高速・大容量光海底ケーブルの敷設事業の推進に寄与しています。
2012年のクラウドネットワークス研究会での研究結果をうけて、
2012年「北海道内にクラウドサービスを提供するための大規模サーバー群を保有する、または保有を検討している事業者向けに、大規模な通信容量を構築し、適正な価格で、スピーディーに提供すること」を目的とした事業会社「クラウドネットワークス株式会社」を設立し、本事業推進のための、各種調査を行いました。
またその結果に基づき、弊社も主要メンバーとして参加している「グローバル・クラウドネットワークス研究会」が2014年5月提言書をまとめ、これが知事の「公約」実現につながりました。現在もその実現にむけてのさまざまな活動をおこなっています。
クラウドネットワークス株式会社
2012年04月設立。
北海道内にクラウドサービスを提供するための大規模サーバー群を保有する・保有を検討している事業者向けに、大規模な通信容量を構築し、適正な価格でスピーディーに提供することを目的とした会社です。
現在は主に海底光ケーブル敷設の可能性や社会的経済的効果に関する調査を行っています。
グローバル・クラウドネットワークス研究会
2013年に設立された、北海道の海底光ケーブルの可能性を検討するための研究会です。
日本海側ルートの光海底ケーブル網建設は、北海道に新たなデータセンターを誘致するためには必須であり、また震災などの非常時におけるバックアップインフラとしても必要不可欠であるという結論に加え、北海道の冷涼な自然環境によってもたらされるエネルギーコストの優位性が大きいこと、さらに、北米及びヨーロッパとの通信インフラ構築上において地理的な優位性が高いことが調査により確認されています。
そこで本研究会は2014年5月、グローバルに連携するクラウドネットワーク網に着眼し、北海道がそのハブ拠点としての役割を果たすための具体的なマイルストーンと実現方法、国内インフラ網に対する効果をテーマとして活発な議論を行い、行政への提言書としてまとめました。
この提言内容が、北海道知事の公約「新・北海道ビジョン」に取り入れられました。
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